自作塗装ブースのご紹介

自作塗装ブース



  今回の工作室の目玉は据え置きの塗装ブースです。

塗装が苦手な私は塗装の準備をしている間にテンションが下がってしまう事が多く、

これが作品の完成一歩手前で止まってしまう要因となっています。

もちろん、これは気持ちの持ち様次第なのですが、自分に言い訳させない様に塗装ブースを設定する事にしたのです。


昨今は比較的安価で性能の良い塗装ブースが販売されている様ですが、

16番鉄道模型製作には大きさの点で不満が多いので、自作する事にしました。


「自作塗装ブース」でWEB検索すると素晴らしい塗装ブースの記事が沢山Hitします。

若い工作ファンの皆さんが場所の制約を受けつつも知恵を出して素晴らしい塗装ブースを製作されているので、

それらを参考にさせて頂きつつも、若い皆さんの情熱に負けない様、頑張って製作したいと思います。


なお、塗装ブースの要件は「吐出圧の高い缶スプレーでも吹き返しが無い事」としました。


塗装ブースの製作 最新の状況は こちらへ

「工作室の整備」でご紹介した「たけのこ模型」さんに描いて頂いたイラストにしっかり塗装ブースが描かれています。

WEBで紹介されている自作塗装ブースを研究した結果、窓用換気扇を使用した「吸い込み式」の塗装ブースとする事に決めました。
換気扇は東芝製の20cm窓用換気扇です。 (090215 赤文字部分の誤記を訂正しました。)

定価は結構な値段なのですが、古い製品のせいかWEB SHOPを探すと4000円台で入手する事ができました。

吹き出し口を下に持って来たいので、上下逆さまに取り付けました。
塗装ブース本体は衣装ケースを流用します。

TENMAと言うメーカーのROX 740-3Lを使用しました。 開口74cmX44cm 高さが43cmと言う巨大な衣装ケースです。

但し、これは衣装ケースにしては3500円と高価です。

幅、奥行をもう10cmずつ妥協すれば920円の格安ケースが隣に並んでいたのですが、作業性を損なうべきではないと考え、この製品を購入しました。
ブースの横幅が広いので、吸い込みはφ100mmのダクトを二本使う事にしました。

衣装ケースの材質がポリプロピレンなので、カッターで加工できます。

サークルカッターで2か所の穴をあけました。

最初にカッターを2周程回してきれいに円のケガキ線を入れておきます。
その後、円の4分の1ずつケガキ線をなぞる様に力を入れて切れ目を入れていくと、刃が滑る事無く うまく穴を開ける事ができます。
2か所の穴が開きました。

ダクト接続の為に使うスリーブとの接着面を♯240の紙ヤスリで荒らしておきます。
各部品の接着にはポリプロピレン用の両面テープを多用する予定です。

上記の通り接着面を荒らすのと同時に、自動車用のプレーキクリーナーで脱脂するとしっかりした接着強度を確保出来ます。

このブレーキクリーナー、DIY店で入手できますが大容量で安価と非常に重宝しております。
ダクト接続用のスリーブに両面テープを貼りました。

円に追従させる為に、外側には切り込みを入れてありますが、衣装ケースとは中心側でシールするので、エア漏れは無いと思います。
衣装ケースにスリーブを圧着させました。

スリーブの先端は後述のフィルター止めの為に、φ1.0mmの洋白線を十字に入れてあります。
換気扇の室内側のカバーです。

ここにダクトを接続する工作が必要です。
100均ショップで見つけた植木用の皿ですが、内径が換気扇のカバーにほぼピッタリな物が見つかりました。
底側にスリーブを取り付ける為、またまたサークルカッターで穴あけです。
何とか2個のスリーブを並べられそうですが、寸法的にちょっときついです。
そこで、フランジの両端末をカットしました。

こちらも内側の面でシールするので、フランジカットでの不具合はありません。
両面テープを貼り付けました。
2個のスリーブを取り付けた状態です。
カバーは外側の格子を外して使用します。

植木用皿との隙間を埋める為、t0.5mmのゴム板を一周回しました。

両面テープを使用したので、両面テープの厚みも合わせてt1.3mm位になっています。
植木用皿をカバーにはめ込んで裏から様子を見ます。

「オイルパック」なる油の溜まり部に隙間ができてしまいます。
この隙間から空気が漏れるので、ゴム板を押し込んだうえ、ゴム系接着剤を充填しておきました。
植木鉢用皿を換気扇カバーにはめ込みました。

カバーの周りのゴムのおかげでぴったりとはまりました。

エア漏れも少なく、このままいけそうです。
仮組みして性能を確認する事にします。

本来はもっと壁に寄せるのですが、組み直し等を考慮して とりあえずこの状態で進めます。
ちょっと見にくいですが、お約束の煙草の煙の吸引力です。

グイグイと煙を吸い込んでいきます。
煙だと性能がわかりにくいので、ティッシュペーパーの短冊を吸わせてみます。

比較し易い様に、高さは190mm、吸引口までの距離180mmとなる様、トースカンと空き缶で仮治具を作りました。
設定位置より少し前に置くと、ティッシュがちぎれんばかりに吸い込まれます。
ちょっと気になっていたのが、植木鉢用皿は深さが無いので、空気の流れに大きな抵抗が出来ていないかと言う事でした。

比較する為に段プレで筒を作って、換気扇との距離を稼いでみました。
結果、若干吸い込みが良くなった様な気がするので、こちらを採用する事にしました。

段プレにガムテープだと耐久性が無さそうなので、100均ショップで手頃なバケツを探そうと思います。
たまたま近所に住む「たけのこ模型」の店主さんが別件で自宅に来てくれたので、エアゾールスプレーでブースを体験してもらいました。

最初は「思っていたより大きいですね。」とびっくりされた様子でしたが、車両を実際に持ってもらうと、「これがちょうど良い大きさなんですね!」と納得されていました。

また、「たけのこ模型」さんがお持ちの タミヤ製スプレーブースより格段に吸引力が高いとの言葉にひと安心。

吐出圧の強いエアゾールスプレーだと、吸引口以外の壁にダイレクトで当たると吹き返すので、壁にテーパーをつける工夫が必要です。
100均ショップで見つけたバケツです。

外径がぴったりです。
今度は換気扇カバーの内側の段差を利用して結合しますので、先に貼ったゴムシートははがしてしまいました。
バケツの取っ手を外して置いてみると、専用設計?と思える程ピッタリ収まっています。
バケツの底面は最初に使用した植木鉢用皿より外径が小さいので、スリーブのフランジをさらに詰める必要が出てきました。

こんな加工にはレザーソーとマイターボックスが大活躍します。

これも15年位愛用しています。 レザーソーの替え刃は未だに安定供給されているので大助かりです。
これら便利な工具のおかげであっという間に加工ができました。

右は加工前、左側が加工後です。
シールする面積はギリギリです。 バケツに取り付けた後、接着剤で補う必要がありそうです。
バケツの底面にあるフランジが邪魔なので、ニッパーでカットしてからサークルカッターで穴をあけました。
スリーブを両面テープで固定後、バケツ底面とスリーブ間に接着剤を多めに塗布して、しっかりバケツとスリーブをシールして、エア漏れ対策としました。
裏側から見た写真です。

もうギリギリのレイアウトです。
換気扇カバーとバケツの固定にも両面テープを使用します。

両面テープの剥離紙がついたままだと、円に添わして貼り付けるのは難しいですが、剥離紙を剥がしてから引っ張る様に貼り付けるとうまくいきました。
餃子の皮みたいになってしまいましたが、シールに必要な面積はとれそうです。
慎重に位置合わせをして、バケツを圧着しました。

気持ちが良い程ピッタリです。 シールも上々で、こちらには接着剤の補助は必要なさそうです。
そのまま、換気扇に取り付けです。
ダクトもギリギリですが、二本うまく取り付ける事が出来ました。
例によって吸い込み力のチェックです。

大きな損失は無かったみたいで、段プレとの差は無い様です。

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